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ノーベル賞のメダル=© Nobel Prize Outreach. Photo: Clément Morin.

 今年のノーベル化学賞は、9日に受賞者が決まる。発表は日本時間の午後6時45分の予定だ。有力視される日本の研究者を紹介する。

 特に注目されているのが、化学物質が自発的に形を作る「自己組織化」という現象を発見した東京大の藤田誠さんだ。この技術を応用した「結晶スポンジ法」を使えば、結晶化と呼ばれる手間のかかる工程を経ずに、化学物質の構造を解析でき、創薬などの分野で利用が進んでいる。

 ノーベル賞は近年、地球温暖化対策や環境問題の解決に貢献する研究が特に評価されやすいといわれている。

「曲げられる太陽電池」「光触媒」なども候補

 この点で年々注目度が増して…

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