新NISAのイロハ①
「シニア」「老後」はまだ先だと感じていた。でも50歳になり、同僚と居酒屋に行けば資産運用、年金といった言葉が飛び交うようになった。自分もそろそろ真剣に考えないと……。
そこで兵庫県芦屋市に事務所を構えるファイナンシャルプランナー、植田英三郎さん(79)を訪ねた。
「低金利時代」は投資も選択肢
――忙しさにかまけて、お金の知識はさっぱりです。老後に備え、何から始めればいいのでしょうか
年金など老後のことが気になりだすのがだいたい50代になってから。私もそうでした。今からでも遅くないので、いろいろ勉強していきましょう。
最近、「新NISA(ニーサ)」(少額投資非課税制度)という言葉をよく耳にすると思います。老後の生活や人生の大きなイベントに備え、投資を始める人が増えています。いまは「低金利時代」。貯蓄だけでお金を増やしていくのは難しいですからね。
通常の投資より税金が優遇される
――公的年金だけでは将来不安だし、眠っているお金を元手に、少しでも増やしていければいいですね
そうですね。ただ、投資で得…