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イスラエル中部ラマトガンの医療センターで2025年1月19日、ハマスから解放されて抱き合う女性。イスラエル政府提供=ロイター
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 パレスチナ自治区ガザでの停戦合意が19日に発効したことを受け、イスラム組織ハマスはガザで人質にとっていた女性3人を同日解放し、イスラエル側も20日未明、拘束していたパレスチナ人90人を釈放した。6週間続く停戦合意の第1段階では、週1回程度、人質と拘束者の交換が予定されている。

 イスラエル軍の発表などによると、ハマスが解放したのは24~31歳の女性3人。ハマスが2023年10月7日にイスラエルを奇襲した際、2人がガザ近くのキブツ(集団農場)から拉致され、1人は音楽祭の会場から連れ去られた。

 3人は19日にガザ内でハマスから赤十字国際委員会に引き渡され、イスラエルの病院に運ばれた。健康状態は安定しており、イスラエル政府は女性らが家族と抱き合って再会を喜ぶ映像や写真を公開した。

 イスラエルに拘束されていたヨルダン川西岸と東エルサレムのパレスチナ人90人も解放された。パレスチナ自治政府の通信社WAFAによると、女性69人、子ども21人という。現場には釈放されるパレスチナ人を出迎えるために数百人が集まり、ハマスの旗を掲げて支持をアピールする若者らの集団もいた。

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