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もっと教えて!ドラえもん

 この夏、公園や林でカブトムシを見かけた人はいるかな。子どもにも大人にも人気が高く、身近なイメージが強いけど、実はその生態にはたくさんの謎(なぞ)が残されているんだって。カブトムシの研究者に話を聞いたよ。

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 カブトムシの寿命(じゅみょう)は1年程度だ。夏に産卵(さんらん)し、土の中で幼虫になって冬を越(こ)し、6月ごろにさなぎになって、7月ごろに成虫になる。成虫は飼育されていると数カ月生きることもあるけれど、自然のなかではそこまで長く生きられない。

 カブトムシの生態を調査してきた山口大学理学部准(じゅん)教授の小島渉(わたる)さんは「調べれば調べるほど疑問(ぎもん)点が出てくる。成虫が野外でどのぐらい生きるかもわかっていないんです」と話す。カブトムシは人気者だけど、研究者は少なくまだわかっていないことがあるんだ。

 たとえば長く生きられないというのは数日なのか2週間ぐらいなのか。小島さんは、夜中に木に集まるカブトムシにペンで番号を書いて、翌日(よくじつ)以降(いこう)も観察を続けてみて生きられる日数を確かめようとしている。

 でも、同じ場所で翌日(よく…

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