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「桃の節句」の3日、京都市東山区の国宝・三十三間堂で、無病息災を願う「春桃会(もものほうえ)」があった。南北約120メートルの長い堂内に僧侶が唱える天台声明(しょうみょう)が響き、華道家元池坊の華道家が本尊・千手観音坐像(ざぞう)(国宝)に桃のいけばなを奉納した。
三十三間堂の名前にちなみ、「3」が重なる桃の節句におこなわれる恒例の法要。この日は堂内が無料開放された。ずらりと並ぶ千体千手観音立像(同)の前にもいけばなが展示され、参拝者が荘厳で華やかな空間に見入っていた。当日限定で女性向けの「桃のお守り」の授与も人気を集めていた。