JR京葉線のダイヤ変更をめぐり、熊谷俊人知事は5日の記者会見で「そもそもすべての人たちが満足することは基本的にない」との見方を示した。
京葉線は3月のダイヤ改定で快速が大幅に減便され、沿線自治体や住民の猛反発を受け、9月から一部の各駅停車を快速に変更する。だが、今度は快速のとまらない駅から「利便性が下がる」などの不満の声が上がった。
熊谷知事は「個々の駅の利用者という観点ではなく、県全体の街づくりや幕張新都心の拠点性への影響といった広い次元で総合的に判断してきた」と主張。引き続き、JR側と意見を交換する考えを示した。(竹中美貴)