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お参りをすませ、技芸上達のお守りを見せ合う芸舞妓ら=2025年2月13日午後3時47分、京都市上京区、新井義顕撮影

 京都五花街の一つ、上七軒(京都市上京区)の芸妓(げいこ)と舞妓(まいこ)たちが13日、地元の北野天満宮で春の舞台公演「北野をどり」(3月20日~4月2日)の成功を祈願した。

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梅を意匠にしたかんざしを着ける芸舞妓。舞妓になって1年目のさと鈴さん(右)は花の多いかんざしをつけている=2025年2月13日午後3時48分、京都市上京区、新井義顕撮影

 五花街で最古と伝わる上七軒は北野天満宮と深い縁がある。室町時代、社殿を再建したときに残った材木で7軒の茶店(七軒茶屋)を建てたのが上七軒の最初とされる。

 北野天満宮の祭神・菅原道真は学問の神として有名だが、「芸能の神」でも知られる。芸舞妓たちは本殿(国宝)で、今回で73回目となる舞台の盛況や芸事上達を願っていた。

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北野をどりの成功と技芸上達祈願のため、北野天満宮の本殿で手を合わせる上七軒の芸舞妓ら=2025年2月13日午後3時32分、京都市上京区、新井義顕撮影

 上七軒芸妓組合長の梅はるさんは「みんなが千秋楽まで無事に務められますようお願いさせていただきました」と話した。

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北野をどりの成功と技芸上達祈願のため、北野天満宮の本殿に向かう上七軒の芸舞妓ら=2025年2月13日午後3時6分、京都市上京区、新井義顕撮影

 公演は上七軒歌舞練場で1日2回ある。西遊記をモチーフに書き下ろされた舞踊劇も楽しめる。観覧券は6千円(お茶席付き7千円)。問い合わせは上七軒歌舞会(075・461・0148)。

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巫女(みこ)による舞も奉納された=2025年2月13日午後3時29分、京都市上京区、新井義顕撮影
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お祓(はら)いをうける上七軒の芸舞妓ら=2025年2月13日午後3時12分、京都市上京区、新井義顕撮影
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参拝の前に手を清める上七軒の芸舞妓ら=2025年2月13日午後3時3分、京都市上京区、新井義顕撮影

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