故人との別れに際し、粉末状にした遺骨を海にまいて弔う「海洋散骨」。赤沢陸さん(24)は、そんな選択をする人たちを支援する事業を岡山市で始めた。人それぞれにあった弔い方をと、自身の経験から起業を決意した。
高校1年の夏、父の邦彦さんを交通事故で亡くした。45歳だった。一家の大黒柱を突然失った悲しさ。とても現実とは受け止められなかった。
母も同じ思いだったのだろう、遺骨は数年間、岡山県玉野市の実家の仏壇に置かれていた。納骨するには、墓を建てなければならず悩んでいた。
釣りが大好きだった父。幼いころよく一緒に出かけていた。
ある日、「遺骨は海にまきた…