鉄道のビジネスモデルというのは、大量輸送です。一度敷設したら、大量に運べば運ぶほど利益が出せます。ところが人が減り、これまでの鉄道モデルは崩れて、維持することが難しくなりました。根本的に人口が減ったことを考えると、鉄道は設備費などの固定費がかかりすぎる。
- 【連載】「線路は続くか」 存廃の危機にあるローカル線の現場から
1987年、国鉄は悪化した経営を改革するために、分割民営化されました。当時は、国鉄が抱えた巨額の債務と労働組合との関係が最大の問題だととらえていて、私たちはそれにかかりきりでした。人口がこんなに減るなんてことは想定していなかった。
地方路線問題「あまり頭になかった」
少子高齢化の課題は念頭にあ…