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臨時国会の閉幕を受け、記者会見する石破首相=2024年12月24日、首相官邸

 過去最高の115兆5415億円となる2025年度当初予算案を政府が閣議決定した。政府が決定した予算案は1月に開く通常国会に提出され、国会審議を経て、与党の賛成多数で年度内に可決・成立するのが常だった。だが、いまの国会は、このまま政府の予算案が成立するかどうか、全く見通せない状況にある。

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 与党だけでは過半数に届かない少数与党――。石破茂首相が予算を成立させて政権を維持するには、野党から予算案への賛成を得るなどして多数派をつくることが必要になる。

 26日午後、石破首相は「今後の政権運営の基本方針」と題する講演を都内で開き、「少数与党だから法案も予算案も数で押し切るということはできない」と説明。「野党の方々に予算案、法律案を賛成していただくことは難しい。だけども納得していただく努力をせよ、と厳しく教わった」と初めて当選した1986年当時の先輩議員の教えを引いて、「来年の通常国会も、その気持ちで臨んでまいりたい」と語った。

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