福島県選挙管理委員会が開示した「寄付金(税額)控除のための書類」。亀岡偉民氏の名前で自身が代表を務める自民党福島県第一選挙区支部に350万円を「令和4年12月26日」に寄付している
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 自民党福島県連会長の亀岡偉民衆院議員(68)=比例東北=が、自身が代表を務める党支部に寄付し、所得税を減額する税優遇を受けていたことがわかった。亀岡氏の事務所も10日、朝日新聞の取材に認めた。

 朝日新聞が県選挙管理委員会への情報公開請求で、亀岡氏の「寄付金(税額)控除のための書類」を入手した。開示されたのは、公文書の保存期間に当たる2019~23年まで5年間のうちの4年分。

 それによると、亀岡氏が代表を務める自民党福島県第一選挙区支部への寄付額として、19年と21~23年の4年分で計1780万円が記載されていた。全額が控除対象になる。20年は、政治資金収支報告書によると、同支部が寄付自体を個人、団体を含めて受けていなかった。

 亀岡氏をめぐっては、復興政務官だった13年にも同様の寄付の流れで税の優遇を受け、批判された。それ以降18年までの状況はわかっていないが、最近も続いていたことになる。

「細かなこと(経理)まで承知していない」

 亀岡氏は朝日新聞の取材に「…

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