九州電力の看板=福岡市中央区

 九州電力は28日、原子力発電所の安全対策投資のため、社債の一つであるトランジションボンド(移行債)を発行すると発表した。九電はこれまで高効率の火力発電の開発のために移行債を発行したことはあったが、原発への投資を目的としたものは国内初という。

 移行債は、温室効果ガスの排出削減にむけた取り組みへの投資のために発行する債券。今回は、償還期限が5年と10年の2種類を発行し、総額は300億円となる。

 九電は過去3年間に工事が完了した、重大事故に備えたテロ対策施設やメンテナンスなどに総額約6千億円を投じている。今回の社債は、こうした資金の借り換えにあてる。

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