大会に向けて練習に励む松戸六実高校吹奏楽部=2024年10月1日、千葉県松戸市六高台5丁目、長屋護撮影

 第30回東関東マーチングコンテストと第23回東関東小学生バンドフェスティバル(ともに東関東吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が6日、千葉県流山市のキッコーマンアリーナ(流山市民総合体育館)で開かれる。神奈川、千葉、茨城、栃木から47団体が出場。今大会から全国への出場枠が増える部門もあり、代表を目指す各校の練習にも一段と熱が入る。

 6年ぶり5回目の全国を目指す県立松戸六実高校(部員39人)もその一つだ。前回全国に出場した2018年以降も、コロナ禍で中止になった大会を除く4大会で3回金賞に輝いたが、あと一歩だった。

 出場している「高校以上の部」の競争相手は、マーチングで全国有数の有力校や部員が200人前後の伝統校などだ。三つの出場枠に入るのは容易ではなかったが、マーチング活性化の一環で高校を含む2部門で今回、出場枠が一つ増えた。部長の野村実鈴さん(3年)は「チャンスと思っており、みんな集中して練習しています」と話す。今年度掲げた目標も全国大会出場だ。

 そんな思いは練習姿勢に表れている。

 「(楽譜の箇所である)Cだけ(追加で)やりたいです」。外部講師で元教諭の大野洋一さんが視聴覚室での合奏の練習を切り上げ、体育館での練習に移ろうとしたとき、生徒の一人が提案した。以前課題と指摘されたところが克服できたか、聴いてもらおうとしたのだ。

 顧問の佐々木彩音教諭は「生徒は課題をノートに書き留め、それをつぶしています」と話す。

 妥協しない練習姿勢、生徒自ら練習メニューを考える主体的な活動を見せてくれているという。

 野村さんは「先輩と後輩の仲が良く、気付いたことを互いに指摘しあうのが部の良さ」といい、「本番では悔いのない演奏、演技をしたい」と意気込む。(長屋護)

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 全日本マーチングコンテストは今年から2日間開催に拡充され、1日目の中学生の部の出場枠は昨年までの25団体が32団体に、2日目の高校以上の部の出場枠も25団体が36団体に増える。この関係で、東関東支部代表数が中学生、高校以上とも3から4に増える。

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