会見する中部電力の林欣吾社長=2024年5月28日、名古屋市東区、稲垣千駿撮影

 中部電力(名古屋市)などが事業者向けの都市ガスをめぐって受注調整を繰り返していた問題で、同社は28日、調整を黙認していたとして、同社元取締役で電気事業連合会副会長も務めた清水成信氏に約7千万円の損害賠償を求めると発表した。準備が整い次第、名古屋地裁に提訴する。

 中部電などの監査役は外部の法律事務所に調査を委託。その結果、清水氏が中部電の販売カンパニーの社長だった2016~18年、部下の元執行役員による受注調整を知りながら是正しなかったことが分かったという。

公取委が課徴金命令

 また、受注調整に直接関わっ…

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