新聞紙を使ったスリッパづくりに取り組む子どもたち=2024年7月16日午前9時55分、新潟県柏崎市加納の市立鯖石小学校、戸松康雄撮影

 新潟県柏崎市などで震度6強が観測され、県内で15人が亡くなった中越沖地震から16日で17年となった。同市立鯖石小学校(児童数43人)では全校児童が参加して防災集会が開かれ、地震発生時刻の午前10時13分に黙禱(もくとう)を捧げた。

 集会では、市内の小中学校で防災教育を行っている「かしわざき市民活動センターまちから」の会田理恵子さんが講師となって、当時の写真を交えて被災状況を説明。「地震はいつ、どこで起きるかわからない。あなたと、あなたの大切なものを守るのが防災。そのためには事前に準備しておくことが大切」と訴えた。

 その後、新聞紙を使った防災スリッパづくりに全員で取り組んだ。自分の足の大きさに合わせて新聞紙を折りたたんで、スリッパを完成させた子どもたちに、指導した山田華緒李さんは「けがを防げるし、体育館に避難した際も冷たい床で体が冷えるのを防いでくれます」と話した。

 集会後、3年生の水戸部稜さんは「地震になると、いつもとはまったく違う暮らしになってしまうことがわかった。何をしたら自分や家族のためになるか、考えることが大切だと思う」と話していた。(戸松康雄)

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