記者の質問に答えるフジテレビの遠藤龍之介副会長=2025年1月23日午後3時19分、東京都千代田区、宮田裕介撮影

 タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員の関与があったと報じられた問題をめぐり、フジの遠藤龍之介副会長は23日、報道陣の取材に、企業風土の問題性について言及した。昨年、米大リーグドジャースの大谷翔平選手の新居を撮影した問題などで、外部から「傲慢(ごうまん)」との指摘を受けたことを挙げ、「今回のことは単独で起きたが、そういう背景があったのかも。企業風土の改善が必要」などと述べた。

 この日、遠藤氏は日本民間放送連盟(民放連)の会長として定例会見に出席。フジの港浩一社長が行った17日の記者会見に言及し、「非常に反省しなければならない点があった」と話した後、「民放連会長としてお話しするのは難しいのですが、後ほど、フジテレビの役員として答えたい」とし、フジ副会長として取材を受けることを自ら提案。一連の問題について、報道陣の取材に応じた。

 遠藤氏は、中居さんと女性の間に起きた問題を把握したのは昨年12月中旬ごろ、とした。週刊文春の取材を受けるまで知らなかったと説明。「秘匿性の高いことで、4、5人くらいであたった。情報が漏れるといけないので。問いただすと、そういうことだった」とし、「被害者の女性の気持ちと寄り添うのは非常に難しい。必要な限り情報を伝播(でんぱ)する必要があったと思うが、その辺も調査で明らかになると思う」と話した。

 港社長が説明した会見では…

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