東京都と神奈川県の私立中学の多くで1日、一般入試が始まり、1月中旬の近畿圏に続き、首都圏の中学受験がピークを迎えた。
5日ごろまでに、国公立の中高一貫校を含めた大半の学校で試験がある。
東京都世田谷区の駒場東邦中学校では午前7時過ぎ、多くの受験生が保護者に寄り添われ、激励を受けながら入校した。神奈川県厚木市の男子児童(11)は「緊張しているが、どんな問題が出るか楽しみでもある。休日は10時間ぐらい勉強してきた。自分の実力を出して頑張りたい」と話した。
大手進学塾「栄光ゼミナール」(東京都)によると、1日は首都圏1都3県(東京、埼玉、神奈川、千葉)の221校で試験がある。
受験者数は1千人減 「少子化でも高止まり」
今シーズンに首都圏の国公私立中(中高一貫校を含む)を受験するのは6万6400人(前年度比1千人減)で、1都3県の小学6年生全体に占める割合(受験率)は22.98%という(いずれも推計)。データのある2005年度以降で最高だった昨年度より0.33ポイント低い。
栄光ゼミナール入試情報センター責任者の藤田利通さんは「少子化の中でも高止まりしている状況」と話す。東京都が24年度に私立高校授業料の平均額まで所得制限なしで補助する「実質無償化」を始めたこともあり、「今後も同水準が続くのでは」と話す。
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