中国経済が失速している。中国国家統計局が18日発表した7~9月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動を除く前年同期比の実質成長率が4.6%だった。4~6月期(4.7%成長)からさらに減速した。不動産不況により消費が伸び悩んでいる。当局は大規模な金融緩和をはじめ、経済対策を相次ぎ打ち出し、巻き返しをはかっている。
同日発表の9月の経済指標では、消費動向を示す小売総額は前年同期比3.2%増と低水準が続く。デフレ懸念も深まっており、9月の消費者物価指数(CPI)は食品とエネルギーをのぞくコア指数が前年同期比0.1%の上昇にとどまり、8月(0.3%上昇)から一段と縮小。CPIの総合指数も0.4%上昇と、政府の通年目標「3%前後」を大きく下回る水準が続く。
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元凶である不動産指標も低迷…