「SHEIN（シーイン）」や「Temu（テム）」など中国発のネット通販サイトが発送した商品の急増を受け、欧州連合（EU）の行政を担う欧州委員会は5日、少額の輸入品の関税免除の廃止などを提案した。トランプ米大統領も関税免除を廃止する大統領令に署名しており、中国発のネット通販への締め付けを強めている。
EUはこれまで、150ユーロ（約2万4千円）未満の輸入品への関税を免除してきた。しかし欧州委によると、昨年に域外から発送された150ユーロ未満の荷物は1日当たり約1200万個に上り、2022年の3倍に急増。このうち91%が中国からだったという。
シーインは会社の詳細を明らかにしていないが、英BBCによると、中国国内にある約5千カ所の工場で商品を製造し、各国に発送している。一方のテムは、商品を出品した外部の業者が購入者に直接発送する「マーケットプレイス」のため、偽造品や安全基準を満たさない違法商品が野放しになっている問題がある。
この日の提案では、今後、少…
