2022年2月、沖合に台湾・金門島を望む中国福建省アモイの海岸=林望撮影

 中国本土に近い台湾の金門島周辺の海域で2日夜、台湾の漁船が中国海警局に拿捕(だほ)されたと、台湾の海巡署(海上保安庁に相当)が発表した。乗っていた5人は中国側に連行され、台湾当局が解放を訴えている。

  • 中国海警局、台湾が設定の「禁止水域」を航行 漁船事故で圧力強める

 海巡署によると2日午後8時過ぎ(日本時間同9時過ぎ)、金門島の北東約23.7カイリ(約44キロ)、中国の福建省から約11.2カイリ(約21キロ)の海域で、中国海警局の2隻から立ち入り検査を受けていると漁船の船長から通報があった。

 海巡署は計3隻の船を派遣。音声を通じて漁船の解放を呼びかけたが、中国海警局側は要求に応じず、漁船を福建省の港に連行したという。

 台湾の中央通信社などによる…

共有