「嫦娥6号」の着陸機が捉えた月の裏側のパノラマ写真。中継衛星を介して地球に送信された=新華社
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 月の裏側の土を採取した中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)6号」が25日、地球に帰還した。国営中央テレビが伝えた。月の裏から試料を持ち帰る史上初の「サンプルリターン」を、日本の専門家はどうみるか。

  • 月の裏側の土を採取し地球に帰還 中国の無人探査機、史上初

 「ようやく我が家に帰ってきました!」

 嫦娥6号が内モンゴル自治区の草原に着地したのを見届けると、国営中央テレビのアナウンサーはそう叫んだ。

 中国が2004年に発表した月探査構想は「探・登・駐」(無人探査・有人探査・月面基地建設)の3段階からなる。20年に嫦娥5号が表側からのサンプルリターンに成功。第2段階として30年までの有人探査を目指す中、今回の成功で技術面の足場を固めたといえる。

 月の裏側からのサンプルリターンは、高度な技術が必要だ。

「中国にしかできない技術というほどでは…」

 月は場所によって重力が異な…

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