中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)6号」が2日、月の裏側に着陸した。月の裏側への着陸は、嫦娥4号が2019年に世界で初めて成功して以来、2度目。今後は月の試料を集め、裏側からは史上初となる地球への「サンプルリターン」に挑む。
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国家航天局が「2日午前6時23分(日本時間同7時23分)、予定された着陸エリアへの着陸に成功した」と発表した。
嫦娥6号は5月3日に打ち上げられ、ブレーキをかけながら8日に月の周回軌道に乗った。月は同じ面を地球に向けていて、裏側は交信が難しいため、先に打ち上げた中継通信衛星を介して高度や角度を調整。着陸のタイミングを計っていた。
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