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厚生労働省が入る合同庁舎=東京都千代田区

 厚生労働省は26日、結核が流行するアジア6カ国の人に対し、日本に中長期滞在する際、入国前の結核の検査を義務づけると発表した。フィリピン、ネパール、ベトナムの3カ国は2025年中に開始し、中国、インドネシア、ミャンマーの3カ国の開始時期は調整中だという。

 対象となるのは、この6カ国の国籍を持つ人のうち、日本に3カ月以上の滞在を希望する人。制度が始まると、ビザの申請時、結核を発病していない証明書の提出が必要となる。証明書の発行には、日本が指定する対象国内の医療機関で、医師の診察と胸部のX線検査を受ける必要がある。ただ、対象国以外の国や地域に現在住んでいる場合は、制度の対象外となる。

 フィリピンとネパールでは、25年3月24日に検査の受け付けを始め、6月23日から証明書の提出を義務づける予定。ベトナムでは、検査の受け付けを5月26日に始め、証明書提出の義務づけは9月1日からを予定している。インドネシア、ミャンマー、中国については調整を続けており、開始時期は決まっていない。

 23年の1年間に、日本で新…

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