大分市で10日に開かれた「第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~」の式典行事に出席した天皇・皇后両陛下は、式典の前後に県内で大会の関連行事に出席した。
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両陛下は10日、式典終了後に別府港4号埠頭(ふとう)でマコガレイやマダイの稚魚を放流。県立海洋科学高校(臼杵市)の生徒約20人が、稚魚の入ったバケツを渡すなどして作業を手伝った。
両陛下は9日に大分に到着。水産資源の維持・増大のために県が整備した県種苗生産施設(国東市)を見学したり、佐藤樹一郎知事から様々な説明を受けたりした。
10日夕、大分空港で両陛下を見送った佐藤知事は、最後に空港で来県のお礼を述べた。両陛下は「車の中から別府市の湯煙が見えた。今度はゆっくり温泉に入りに来たい」と話したという。
天皇陛下は「学生のときにゼミの合宿で別府の温泉に入った」と思い出を語り、皇后さまは、大会の関連行事として会場近くに展示されていた児童・生徒らの絵画や習字の作品について「素晴らしく、感心しました」と話したという。(徳山徹)