14日に93歳で亡くなった白石かずこさん。各地で詩の朗読をした=2000年、福岡市

 白石かずこさんが亡くなられた。現代の詩の大河が、干上がったような寂しさだ。だが残された作品群がある。それを思えば哀(かな)しくはない。分厚い三巻本(『白石かずこ詩集成1~3』書肆〈しょし〉山田)を繰ると、ああ、詩は、なんて自由なんだと、心が砂のようなものでざらざらと洗われる。この詩人には『砂族』と…

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