ハウス内に広がるワサビ田で収穫前のワサビの葉を確認する従業員たち=2024年5月17日午前10時46分、長野県安曇野市、小林一茂撮影
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 ワサビの生産量が全国最多の長野県。なかでも有数の産地、安曇野市の「藤屋わさび農園」では、ハウス栽培しているワサビの収穫が最盛期を迎えている。ワサビ田の上には直射日光を防ぐ「寒冷紗(かんれいしゃ)」という幕が垂れ、青々とした葉が初夏を彩っている。

 同社は、露地もあわせ約1ヘクタールのワサビ田を持ち、契約農家を含め年間約80トンを収穫。加工・販売までを手がけ、国内のみならず、アメリカや韓国、欧米など14カ国へも輸出している。2022年には新工場も完成し、コンビニ用の具材やねりワサビなどの加工品の増産も進めている。

 専務の望月啓市さん(31)は、栽培の様子などをSNSで発信している。「海外では高級ハーブとして注目されている。鮮度が落ちずに輸出できる環境を整え、地元にも喜ばれるいいワサビを作っていきたい」と話した。(小林一茂)

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