三菱UFJ銀行の支店の元行員による貸金庫の窃盗事件で、警視庁は4日、別の時期に貸金庫から金塊約2キロ(計約2200万円相当)を盗んだとして、元行員の今村由香理容疑者(46)を窃盗容疑で再逮捕した。容疑を認めているという。捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、今村容疑者の窃盗による被害が2020年4月~24年10月で現金10億円以上、金塊など7億円相当以上に上るとみて調べている。
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今村容疑者は24年9月、練馬支店(東京)で予備鍵などを不正に使って顧客の男性2人の貸金庫から金塊計約20キロ(計約2億6千万円相当)を盗んだとして今年1月に逮捕された。盗んだ金塊の大半は計7カ所に質入れし、計約1億7千万円を得ていたという。
捜査関係者によると、再逮捕容疑は、24年3月中旬ごろ、2回にわたり、練馬支店で同様の手口で顧客の80代男性の貸金庫から金塊計約2キロ(計約2200万円相当)を盗んだというもの。同様に都内の2カ所に質入れし、別の金塊約1キロと合わせて2500万円を得ていたという。
■「午後3時以降の営業時間外…