東日本大震災からの復興に向け、三菱商事グループの財団が福島県郡山市で10年前から運営してきたワイナリーの施設を、同市へ寄付した。一時的な支援でなく、持続的な事業を育てる取り組みが、軌道に乗ったためだ。4月からは、地元に拠点を持つ企業が運営を引き継ぐ。
「ふくしま逢瀬(おうせ)ワイナリー」は2015年、三菱商事復興支援財団が約9千平方メートルの市有地を借りて設立。ワインの醸造設備に加え、ブランデーなどをつくる蒸留器を備え、ショップも併設する。投資額は13億円にのぼる。
めざしたのは、果物の生産・…