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愛媛県今治市の「波方ターミナル」。アンモニアの受け入れ拠点への転換が検討されている=三菱商事提供

 三菱商事は13日、米国テキサス州で水素やアンモニアの「クリーンエネルギー」を製造・供給するプロジェクトへの参画を検討すると発表した。プロジェクトは米エクソンモービルの化学プラントを活用し、年約90万トンの水素と年100万トン超のアンモニアをつくるもので、実現すれば世界最大規模のクリーンエネルギー製造拠点となる。

 製造開始は2029年の予定。エクソンモービルを中心にアラブ首長国連邦(UAE)の国営石油公社アドノックが参画し、東京電力グループと中部電力が出資する発電会社JERA(ジェラ)も参画を検討している。

 三菱商事は四国電力やマツダなどと組み、愛媛県今治市にある液化石油ガス(LPG)ターミナルをアンモニアの受け入れ拠点にする計画だ。2030年までに産業界向けに年約100万トンのアンモニア供給をめざしており、今回のプロジェクトに参画すれば、製造から国内への供給網がつながることになる。(宮崎健)

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