作家の三島由紀夫(1925~70)と日本文学研究者のドナルド・キーン(22~2019)が出会ってから、今年で70年になるそうだ。東京都新宿区の学習院女子大で、「三島由紀夫とドナルド・キーン 素晴らしき出会いから70年」と題する展覧会が開かれている。
三島が三島由紀夫の筆名を初めて使ったのは、学習院中等科在学中の41年とされる。日本に留学していたキーンと出会ったのは、54年。
自衛隊市ケ谷駐屯地で割腹自殺したのが70年だから、ごく大ざっぱに言えば、三島が三島として生きた約30年間のおおむね中間付近に、キーンとの出会いがあったことになる。三島29歳、キーンは32歳だった。
会場では三島が学習院時代に…