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記者サロン「開幕直前!大阪万博、ホンマに大丈夫?」の会場=2025年3月16日午後2時18分、大阪市北区、有元愛美子撮影

 大阪・関西万博の開幕が約1カ月後に迫るなか、大阪市の朝日新聞大阪本社で16日、読者と記者との交流の場「記者サロン」が開かれた。テーマは「開幕直前!大阪万博、ホンマに大丈夫?」で、約60人が参加。万博を担当する記者らが現状の課題などを報告した。

  • 連載「迫る 万博開幕まで1カ月」

 冒頭、大阪市の夢洲(ゆめしま)で準備が進む会場の最新の様子を動画で紹介。見どころとして、女性活躍がテーマの「ウーマンズパビリオン」や、各国が日替わりで自国をPRするイベント「ナショナルデー」などが挙げられた。

 一方、現地を取材したネットワーク報道本部の西晃奈記者は、海外パビリオンの多くでまだ工事用の足場が残っている状況と説明。「開幕直後は内装が間に合わず、展示がすべて見られない所もあるかもしれない」と話した。

 記者サロンには、大阪経済大学の秦正樹准教授(政治心理学)もゲストで参加。万博への関心が高まらない要因について、誘致の段階から日本維新の会が主導した経緯を振り返り、「本来万博は政府の事業だが、維新が前面に出過ぎたこともあるのでは」と指摘した。

 今回の万博の大きなテーマの一つは、高齢化社会の課題解決でもある。経済部の諏訪和仁記者はこの点に触れ、「万博がめざした意義を社会に残せるか、検証していきたい」と話した。

 記者サロンの内容は、28日午後8時からオンラインで配信される。

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