居酒屋大手ワタミは14日、来年の春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)や定期昇給を含めて平均5%の賃上げをめざす方針を示した。実際の賃上げ幅などは来年、労働組合との交渉で決める。ワタミは今春闘で3.7%の賃上げを実施しており、実現すれば2年連続の賃上げとなる。
渡辺美樹・会長兼社長はこの日の9月中間決算発表で「社内で(2025年3月期の)既存店売上高を前年比2%増にしようと話していて、達成できる見込みだ。それが原資となって社員に還元する」と説明。さらに「再来年は7%に向けて頑張っていこうと(社員らに)話している」と語った。
ワタミは25年3月期の業績について、売上高が前年比7%増の881億円、純利益が11.7%減の37億円と予想している。(宮崎健)