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外れた部品をはんだごてを使って修理=2024年12月、福岡県宗像市東郷6丁目、前田伸也撮影
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 放課後、工具箱を手にした生徒が物理実験室に入っていくと、部屋はあっという間に手狭になった。福岡県立宗像高校の看板部活、電気物理部の部員たち。通称「電物(デンブツ)」。部員37人で、中高一貫の同校では、中学生を含めると計71人と、校内でも有数の大所帯だ。

【連載】「母校 知っと~?」

あの高校の伝統行事や名物はどう受け継がれている?令和の時代の学校生活とは?福岡県内のスクールライフの「いま」を描きます。

 部員は二つのテーマに取り組む。一つは自律式サッカーロボットの競技大会「ロボカップジュニア世界大会」用のロボット製作、もう一つが全国高校総合文化祭(総文祭)に向けた物理分野の研究発表をまとめることだ。

 総文祭では過去に2回全国制覇を果たしているが、とりわけ、ロボカップジュニアでの活躍が注目を集め、部員が急増している。

 車輪のついたロボットはプログラミングによって自律移動する。サッカーグラウンドに見立てたフィールドで、各チーム2台のロボットが赤外線を発するボールを感知しながらゴールを決める。前・後半10分ハーフで、ゴール数が多いチームの勝ちだ。

 戦績は輝かしい。世界大会では、2009年オーストリア大会で他国チームと組んだ団体戦で2位に入ったのを皮切りに、11~17年に5回出場。23年フランス大会では、過去最高位の総合2位、24年7月のオランダ大会では3位に入った。

 安定した成績を収められるの…

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