ロシア国営タス通信は16日、ウクライナ南部とロシア西部に囲まれたアゾフ海と黒海を結ぶケルチ海峡で、ロシアのタンカー2隻が座礁し、約3千トンの重油が流出した可能性があるとの専門家の見方を伝えた。周辺海域への深刻な環境汚染が懸念されている。
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報道によると、タンカー2隻は15日、悪天候のために座礁し、海峡の岸に流れ着いた。2隻で計26人の乗員が救助され、1人が死亡した。
2隻は計9千トン以上の重油を積んでいたとみられ、ロシア科学アカデミーの専門家は衛星のデータから、「タンクが損傷し、それぞれ1500トン程度の重油が流出した」と話した。
ケルチ海峡では2007年にも、小型タンカーが強風で沈没し、重油約1200トンが流出した。