写真・図版
ウクライナ軍に捕らえられた北朝鮮兵とみられる人物。ウクライナのゼレンスキー大統領が2025年1月11日にSNSに投稿した(画像の一部を加工しています)

 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は4日、ウクライナ侵攻を続けるロシアの南西部クルスク州に派遣された北朝鮮兵士について、「1月中旬から戦闘に参加している様子がないようだ」と明らかにした。

 国情院は、多くの死傷者が出たことが理由の一つと思われるとしているが、正確な状況は確認中だとしている。

 同州に派遣されている北朝鮮兵については、その一部が前線から撤退したと、ウクライナの特殊作戦軍(SOF)が1月29日に朝日新聞の取材に明らかにしていた。

 ウクライナ軍は昨年8月から、クルスク州への越境作戦を開始。北朝鮮兵は10月からロシア入りし、同州には1万~1万2千人がいるとされてきた。SOFの広報担当者は北朝鮮兵について「前線の一つから、一時的な撤退を余儀なくされたようだ」と説明していた。

共有