ロシアが1日、旧ソ連構成国のモルドバへの天然ガス供給を停止したところ、同国内で親ロシア系住民の分離独立派が支配する「沿ドニエストル」地域の住宅で暖房が止まる事態になった。モルドバ政府の支配地域は、主にルーマニアからガス供給を受けて現時点では問題ないとみられ、ガスを使ったロシアの圧力が裏目に出た形だ。
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沿ドニエストルのエネルギー会社が住民に出した通知によると、1日午前に暖房や調理向けのガス供給が停止し、ガスの栓を閉めるように求めている。供給再開の時期は書かれていない。
沿ドニエストルの住民は「朝からお茶も沸かせなくなった」と嘆いている。英紙ガーディアンによると、同社は住民に、「暖かい服を着て、家族が一つの部屋に集まり、窓やベランダのドアに毛布や厚手のカーテンを掛け、電気ヒーターを利用する」よう呼びかけているという。
ロシアはウクライナ経由で沿ドニエストルに年間約20億立方メートルの天然ガスを供給してきたが、ウクライナが通過契約を延長せず、1日に供給が止まった。
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代替ルートでの供給も可能だ…