2024年5月8日、空襲警報が発令されたまま夜明けを迎えたキーウ市街地=ロイター

 ウクライナ中部から西部にかけての広い範囲で8日未明、エネルギー関連施設が、ロシア軍のミサイル、ドローン(無人機)による集中攻撃を受けた。

 ウクライナ空軍は飛来した計76のミサイル、ドローンのうち59発・機を撃墜したとSNSで発表したが、発電所、送電施設などに被害が広がった。首都キーウ近郊では、撃墜されたミサイルの破片が住宅地に落下して火災が広がり、住民2人が負傷した。

 エネルギー施設を狙ったロシア軍の大規模攻撃は、3月22日から断続的に続いている。ウクライナの民間最大の電力会社DTEKは、8日の攻撃で3カ所の火力発電所が甚大な被害を受けたとした。同社の施設が被害を受けるのは過去1カ月半で5度目という。

 未明の早い時間帯からウクラ…

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