モスクワで2024年9月25日、核抑止に関する国家安全保障会議で議長を務めるロシアのプーチン大統領(中央)(ロシア大統領府提供)=ロイター

 ロシアのプーチン大統領は25日、核抑止力に関する国家安全保障会議を開き、核兵器保有国から支援を受ける非核保有国からの攻撃に対し、核兵器で反撃できるとの基本方針を明らかにした。ウクライナによる南西部クルスク州への越境攻撃を受け、米国などのウクライナ支援国を牽制(けんせい)したとみられる。

 プーチン氏はウクライナに本格侵攻する前の2020年6月、どのような場合に核兵器を使用できるかの条件を定めた「核抑止の国家政策の基本」を改定。通常兵器による攻撃であっても、国の存在が脅かされる場合は核で反撃できるとしていた。プーチン氏は25日の会議の冒頭で、この使用条件について「しかるべく今の現実に適応させることが重要だ」と述べた。

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 プーチン氏はまた、「戦略・…

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