レバノン南部を拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラ掃討を掲げるイスラエル軍の攻撃で、レバノン側の死者が3千人を超えたと同国の保健省が4日、発表した。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、「我々はレバノン全域を攻撃している」と述べたうえで、それをさらに強めることを示唆した。

 レバノン保健省の発表によると、昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの越境攻撃以降のイスラエルとヒズボラの交戦で、レバノン側では負傷者も少なくとも1万3492人になったという。

  • シリア難民が直面する中東の新危機 レバノンから30万人が逆流

 イスラエル北部国境周辺を3日に訪れたネタニヤフ氏は、安全保障上の後ろ盾の米国などが進めるレバノンとの停戦交渉に言及。交渉の行方にかかわらず、「北部の平穏を取り戻す」と強調し、ヒズボラの脅威を取り除き、「再武装を許さない」として攻撃を続ける考えを示した。

■イスラエル軍、ヒズボラ標的…

共有
Exit mobile version