写真・図版
入浴剤作りに取り組んだ利根商業高校の生徒たち=2025年1月14日午後3時6分、群馬県みなかみ町、星井麻紀撮影

 群馬生まれのリンゴ、ぐんま名月の果汁を使った入浴剤「紅黄の湯」を、利根商業高校の生徒たちが考案した。優しい香りと美肌を意識した成分が特徴で、群馬の新しいお土産になればと生徒たちは期待している。

 担当したのは同校地域経済科3年の大川樟音さん(18)、岡崎功芽さん(18)、中田羚也さん(18)、金悠香さん(18)と情報経済科3年の番馬陽菜さん(17)。7年ほど前に同校生徒が作った入浴剤「谷川の湯」に続く新たな入浴剤の開発を土産会社つるまい本舗(沼田市)から依頼され、課題研究の授業で昨年春から取りかかった。

 利根沼田地域だけでなく、群馬全体のお土産になるものをと、たっぷり蜜が入った果肉が人気のぐんま名月を採用。廃棄される摘果したリンゴを使いたかったが、製造コストが高くなることがわかり、消費期限の近いリンゴジュースを粉末化して加えることにした。

 マーケティングのデータを活用し、入浴剤をよく利用する30~40代女性は肌の悩みが多いことを突き止め、コラーゲンや桃の葉エキスのほか、温浴効果を高めるショウガエキスも加えた。お湯に溶かすと、リンゴが優しく香るにごり湯になる。

 パッケージは絵が上手な金さんが担当。群馬名物のだるまに、黄色と赤のリンゴを配置し、「かわいいイメージで子どもも手に取りやすいように」と工夫した。

 紅黄の湯は1パック30グラム、税別180円で、JR高崎駅の土産物店や渋川市の上州物産館、みなかみ町の道の駅などで販売中。今後は高速道路のサービスエリアでも販売したいという。岡崎さんは「群馬をイメージできるお土産になれば」と話していた。

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