当選を決め、支援者らの前で花束を受け取る鈴木康友氏=2024年5月26日午後11時22分、静岡市、長島一浩撮影
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 静岡県知事選が26日投開票され、未着工のリニア中央新幹線静岡工区について「推進」を掲げる鈴木康友氏(66)が初当選した。今後は着工に向けた議論が加速する見通しだ。ただ、選挙中に岐阜県でリニア工事による水位低下問題が起きたこともあり、着工を認めるには課題も残る。

 川勝平太前知事は大井川の水資源や南アルプスの環境保全を訴え、静岡工区の着工を認めなかった。鈴木氏は当選翌日の27日、「基本的にはリニアを推進していかなければいけない。川勝氏が提示した一つ一つの課題について現実的な解決策を見つけていく」と語り、JR東海や国などと議論を進める意向を示した。

 リニア停車駅のない静岡県にもメリットがあるとして、東海道新幹線のひかりの停車本数増や静岡空港近くへの新駅設置を求める考えを示した。

 一方、岐阜県の水位低下問題…

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