需要が好調なヨーグルト売り場。ドリンクタイプ、個食タイプ、大容量タイプが密集して並べられている=2025年1月23日、札幌市白石区菊水3条5丁目のスーパーアークス菊水店、松田昌也撮影

 昨年末ごろから国内のヨーグルト類の需要が急増している。酪農・乳業の業界団体Jミルクがまとめている「需給短信」から分かった。牧場で毎日搾られる生乳は長期貯蔵ができず生産調整が難しく、毎年、冬場の需要落ち込みが業界の課題となっている。異例の販売好調の背景には何があるのか。

 Jミルクの需給短信では、小売業界で幅広く使われているPOS(販売時点情報管理)データを使って分析している。ヨーグルトは3分類されている。ドリンクタイプ(90~250ミリリットル)、個食タイプ(70~130ミリリットル)、大容量タイプ(350~500ミリリットル)の3区分について、週ごとの販売動向を調査している。

 ヨーグルト類の販売は長期低迷が続いてきたが、コロナ禍による2020年の冬から春には「巣ごもり需要」で一時的に回復した。ただ、ここ数年は、11月から1月にかけて前年比10%以上減という週もあった。

 ところが、今冬はシーズン当…

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