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2025年2月3日、親ロシア派幹部が死亡したモスクワの高級マンションの爆発現場=ロシアのSNSから

 モスクワの高級マンションの玄関で3日朝、爆発があり、ウクライナ侵攻に参加する親ロシア派の志願兵部隊の創設者アルメン・サルキシャン氏(46)が死亡した。タス通信が伝えた。手投げ弾など小型の爆発物で狙われたとみられ、ロシア当局が捜査している。

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 爆発は、同氏が複数の警護要員とともにマンションの玄関を通った際に起きた。ほかに警護要員1人が死亡した。同氏はウクライナ東部ドネツク州の民兵組織の指導者として、ウクライナ当局が指名手配していたとしている。

 ロシアメディアによると、同氏は旧ソ連のアルメニア出身で、ドネツク州に移住。ロシアのウクライナ侵攻後にアルメニア系の志願兵部隊を創設したという。同州のボクシング連盟トップも務めていたという。

 モスクワでは12月にも住宅玄関で爆発があり、ロシア軍の将校が死亡した。ロイター通信などが、ウクライナ保安局(SBU)が関与したと報じていた。

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