地方銀行どうしの合併から3年が経った三十三銀行の頭取に、三井住友銀行出身の道広剛太郎氏(65)が就いた。経験豊富なバンカーに、これからの地銀のあり方や課題を聞いた。
内側からの印象「想像していたが…」
――三重銀行(三重県四日市市)と第三銀行(同松阪市)の合併から3年が経ちました。
「どちらも100年を超える歴史を持つ銀行だったが、ひじょうに融和が進んでいる。お互いの取引先どうしを補完し合って地域性も補完し合えた、メリットの大きい合併だった。(三十三フィナンシャルグループを設立して)経営統合した6年前から一緒に仕事をしたり人的交流をしたり、準備をよくやっていたことで合併後もスムーズに進んだ。例えばシステムは第三銀のものを使うなど、両頭取のリーダーシップで、最善の方法を迷わず選んで進めた」
――メガバンク出身ですが、内側からみた地銀の印象は。
「想像していたが、お客様と…