白い花が咲き、小さな赤い実がぶら下がる。年2500キログラム収穫できるイチゴ畑がJR浜松駅そばにある。しかも繁華街のビルの中に。

 東京大学発のベンチャー企業「ハーベストエックス」(東京・本郷)の屋内農場「浜松ファーム」だ。AIを活用したロボットによる栽培システムのショールームでもある。

JR浜松駅そばのビル内にあるハーベストエックス社のイチゴ畑。通路をロボットが自走し、授粉する=同社提供

 社長は浜松市出身の市川友貴さん(27)。浜松工業高校でロボットアームの研究に打ち込み、千葉工業大学へ。在学中から農業機器の開発や植物工場づくりに触れ、東大の研究者らと2020年に起業した。

 スーパーが撤退したビルの3階。高さ2・5メートルほどの棚が並びイチゴが計1800株。

 ロボットが自走して花の咲き…

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