施設を見学するマレーシアからの研修生=2024年5月13日、和歌山県白浜町、勝部真一撮影

 養殖技術の研究で知られる近畿大水産研究所(和歌山県白浜町)は、東南アジアのボルネオ島にあるマレーシア・サバ大学からの研修生を6年ぶりに受け入れた。7月下旬までの78日間で養殖技術などを学ぶ予定。

 国際協力事業として2004年から研修生の受け入れを始めた。これまでに延べ113人が研修を経てマレーシアの養殖業界のリーダーなどとして活躍している。新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で中断していたが、6年ぶりに17回目の研修を実施する。

 来日したのはいずれも20代で4年生の男子学生4人。13日に白浜実験場で歓迎式があり、升間主計所長が「6年ぶりに受け入れられて、うれしく思う。実りある研修になるようがんばってください」とあいさつした。研修生は白浜実験場と浦神実験場(那智勝浦町)に分かれてマダイやカンパチの種苗生産技術などを学ぶ予定。研修生たちは「大学で養殖技術を勉強していて、もっと学びたいと思った」「日本の高い技術を持って帰って、地元に貢献したい」などと話していた。(勝部真一)

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