斎藤元彦・兵庫県知事=2024年5月22日、県庁、高木智也撮影
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 兵庫県議会で13日、斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を調査する「百条委員会」の設置が決まりました。実に51年ぶりのできごとです。こじれにこじれたこの問題の背景には、何があるのでしょうか。「七つの疑問」にわけて解説します。

Q1 そもそも問題の発端は?

 県幹部の一人だった西播磨県民局長(当時)が3月、斎藤知事やほかの県幹部に対する「七つの疑惑」を告発する文書を作って、一部の県議や報道機関に配ったのが事の発端です。

 斎藤知事による職員へのパワハラ▽斎藤知事が県内企業から贈答品を受け取り▽昨秋のプロ野球阪神・オリックスの優勝パレードの寄付金集めで片山安孝副知事らが不正行為――などの疑惑があると主張しました。

 斎藤知事はその後の会見で、「業務時間中にうそ八百含めて文書を作って流す行為は公務員としては失格」などと疑惑を完全否定しました。

Q2 本当に「うそ八百」なの?

 斎藤知事が昨年視察で訪れた県内の家電メーカーから、県幹部がコーヒーメーカーを受け取っていたことが判明。一部の県議は、斎藤知事に「うその八百」発言を撤回するよう求めています。

 県は内部調査をした結果、「…

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