写真・図版
1日の湘南ベルマーレ戦でプレーする横浜F・マリノスの遠野大弥

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)に参戦するJ1横浜F・マリノスで、初制覇に向けて鍵を握りそうなのが新戦力のFW遠野大弥(25)だ。

 昨季まで今大会に出場している川崎フロンターレに所属していたため、規定により、マリノスでは1次リーグのピッチに立てず、決勝トーナメントから出場できることになった。4日に行われた敵地での上海海港(中国)戦で先発し、好機を演出。1―0での勝利に貢献した。

 この冬に川崎から加入した。同じ神奈川県に本拠を置き、近年のJリーグで覇権を争ってきたライバルチーム間での移籍。「攻撃的な魅力のあるマリノスのサッカーが自分に合うかなと思って決断した。より点が取りやすい位置でプレーすれば、自分の特長を表現できる」

 川崎では4年間プレーした。細かなステップでのドリブルや献身的なハードワーク、複数ポジションをこなせる器用さ。その持ち味が当時の鬼木達監督に買われたものの、定位置をつかむまでには至らず、途中出場が多かった。リーグ戦では計123試合に出場し、10得点だった。

 2023年にマリノスから興味を示されたときは残留した。昨季終了後、川崎とマリノスの両チームが監督を交代するタイミングで再びオファーが届いた。新たに就任したスティーブ・ホーランド監督に、オンラインの面談で「大弥が必要だ」と熱く説得されて、心が動いたという。

 西野努スポーティングダイレ…

共有