モントリオールで開かれた世界選手権で出場選手と記念撮影した三浦佳生(右)=提供写真
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三浦佳生コラム アイスパッション

 3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)は総合8位でした。これが今の自分の力だということを思い知らされました。

 練習から調子は良かったにもかかわらず、本番で崩れてしまったのが悔しいです。4回転ループも調子は良かったし、自信をもって臨んでいました。ほどよい緊張感で試合に入ったのですが、本番だけがうまくいきませんでした。

 いつも試合をじっくり見るのですが、世界選手権は感想を言えるほど見ることができませんでした。自分のことで精いっぱい。優勝したイリア(・マリニン)の演技は見ましたが、本番であそこまでジャンプが跳べるのは強み。練習から外さない安心感があります。

 僕らの世代は彼と一生戦い続けないといけない。彼に勝たないといけない。いまはイリアの背中も見えないぐらい遠い場所にいる。まずは基礎固めをやって、彼の背中を追いかけたいと思います。

 来季はそのスタートになりま…

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