自動車大手のマツダ(本社・広島県府中町)は6日、山口県岩国市に電気自動車(EV)用の電池を製造する工場を建設すると発表した。2027年度の稼働を予定している。
同社によると、建設予定地は岩国市内の工業団地で、建材メーカー・旭化成建材(東京)の工場跡地を活用する。パナソニックホールディングス(HD)傘下で、電池事業を担うパナソニックエナジーから材料を調達し、車載用電池に組み立てる。
マツダは、パナソニックエナジーと車載用の円筒形リチウムイオン電池の供給に向けた合意書を締結し、新たな工場の建設地の検討を進めていた。岩国市の予定地は、マツダ本社と山口県防府市の防府工場の中間にあり、輸送面などでメリットが大きいと判断した。
マツダの毛籠(もろ)勝弘社長は6日の会見で「雇用人数は現時点では未定。地元の市町村、県と相談しながら進めていく」と話した。